九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2020-12-21

東さん、バトンありがとうございます!

「クールな雰囲気なのに熱い!」というのはそのまま東さんにお返ししますw 共鳴いただき光栄です。

 

 

ーー序章ーー

 

はてさて、2020年は「コロナウイルス」が大きな変動を起こした1年になりましたね。

九州では熊本の地震の爪痕が残るなか、水害に苦しめられた1年でもありました。

 

我らクリエイター(アートディレクター)も視点も着地点も大きく広くなったのではないでしょうか。私も変化するというよりも、自分たちの足下を見直す良い機会になりました。

 

変化したものに対してサポートするようなお仕事もですが、予期せぬ変化を見越した提案のできるお仕事の仕方が重要になってくるでしょうね。「問題解決をする」というキーポイントがブランディング・デザイン・アートディレクションには重要としていたのに、さらに「予期」すること、さらに「その向こう」を考えなければいけなくなりました。

 

クリエイターとしては一つの作品を生み出す単純作業だけではなく、いろんな社会情勢に敏感になり、地域性だったり、そこでのくらしの中での人間社会だったり、お金の問題だったり、自分の立ち位置をグイーッと設計主として考えた上でやっと作品作りが必要に・・・

 

ーー本題ーー

 

テーマに戻りますが、「描くに始まるが、描くだけではだめ。」は序章の内容のままなんですが、「だめ」という部分についての説明がないですね。ここでいう「だめ」というのはクリエイター(アートディレクター)全般に向かってというわけではなく、自分にむかっての発言です。

 

そんな自分について簡単に自己紹介いたしますと、肩書きは「デザイナー」ですが、アートディレクター・イベントプランナー・イラストレーター・フォトグラファー・キュレーターとごちゃごちゃしています。

 

幼少期から絵描いたり、彫刻したり、写真とったり、音楽したり、自由にやりたい事をやってきて、結果、それらを「仕事」にしようとしてごそごそ動いてきて今になります。(「ごそごそ」は話すと長くなるので省略。笑)

 

クリエイションにおいて、形容詞でのコミュニケーションを具現化するわけですから、「っぽさ」ということはとても大事なのです。しかし、お仕事となるときに、もちろん、「お金をもらう相手」がいて、そのお仕事を介して「お金を使うひと」がいるという状況を考えたときに、ただ「良いもの」を作るだけではなく納得できる理系的説明を添えないといけないと思っています。「っぽさ」を文系的情熱で伝えても伝わることがあるのですが、「コミュニケーション」をとれる範囲が狭まるように感じます。

 

描くうえで、その描く以外の部分、『力技の「説得力」ではなく、共感できる「納得力」を身に付けたい。』と思っています。

 

 

ーー終章ーー

 

そういう気持ちの上で、一般的なお仕事の他にもいろんな活動をしていますが、この九州ADCでも「事務局」を担当させてもらったり、九州の紙ものを盛り上げる企画「good paper」を運営したり、社会問題を知り独自で問題発見力を身に着ける企画「NEXT」、アートに触れる機会を増やしたくて美術館「Mo:kki」を運営したりしています。

 

いずれも一人ではできなく、多くの人が関係しあい新しい物が生まれています。いつまでも、いろんなことにチャレンジできるのは周りに共感してもらえる人がいるからです。感謝感謝でがんばっていきます。

 

↑九州の紙ものを盛り上げる企画「good paper」

写真は2018年のマルシェイベント開催時のもの。(1枚目:運営メンバーの馬場良子さんと江藤明日香さんと私。2枚目:マルシェ室内会場)

https://www.facebook.com/goodpaperfromKYUSHU/

 

↑社会問題を知り独自で問題発見力を身に着ける企画「NEXT」

2020年のTシャツ企画のもの。(6社6クリエイターのコラボTシャツで問題に対面する企画。)

https://next.lammin.net

 

↑小さな小さな美術館「Mo:kki」

マンションの1室で作品との距離を極限まで縮めた美術館。

今回のテーマでもある「描く」を考えたスタートトリガー企画のワークショップイベント「draw」を実施中です。(1枚目;入り口前。2枚目:動物園でのクロッキーイベント「draw」。)

https://www.facebook.com/minimumuseumokki

https://www.instagram.com/lammin_mokki/

 

 

次回のBATON TALKは・・・

井口 喜実
pass the baton!

次はバトンを「永井匠太郎」くんにパスします!

北海道は札幌から、日本の反対側の九州へ移住して、北の感性ももちながらいろんな経験を重ねながらクリエイションの活動をしている彼。プロダクトを扱うショップや朝食にキーを置いたカフェの運営などの、プランニングから実際に自分で実施させていく行動力を持つ面白いカメラマンです。

永井くん、九州人に何か気づかせるメッセージを載せてください!(無茶振りw)

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