広がるアートディレクションの領域。
20世紀後半、経済発展の一躍を担ってきた広告は、
アートディレクションによりヒット商品や企業イメージに貢献してきました。
クライアントの要望に応えようと、専門のクリエイターとチームを組み
コミュニケーションを最大化することが問題解決の方法だと信じてきました。
21世紀に入りインターネットの普及は、身の回りの暮らしを良くしたいという
ライフスタイル志向へ移り変わりました。
パブリックの情報発信に加え、パーソナルの情報発信が加わり情報過多の時代になり、伝え方も変化しました。
アートディレクションの場も企業だけでなく社会や地域、暮らし、
イノベーションなどあらゆる領域の場に広がっています。
人は、さまざまな小さな問題を抱え解決しながら暮らしています。
途中の事は、忘れているようですが無意識の中に眠っています。
その途中の問題を解決できそうなイメージに出会うと無意識に反応して動こうとします。
アートディレクションとは、頭の中にある共通イメージを表に現しイメージをコントロールする仕事です。
情報過多の時代には、読むより見るほうに親しみを感じます。
中身や機能の価値は、それを欲しがる人の目の前に現れ一瞬にして心を奪う、言葉やビジュアルが有効です。
成功しているアートディレクションを紐解いていくと
クライアントの要求を鵜呑みにせず、疑問を持つ事から始めています。
質の高い情報を得る為には対話や行動からの気づき、クライアントの何気ない一言がコンセプトになったりします。
人は自然体でいれば、違和感を感知するセンサーが働きます。
指示されて思い浮かべるアイデアより、自然と浮かんだイメージのほうに好感を抱きます。
イメージの力で人は動かせますが、同時に社会的影響力や責任も大きく、アートディレクションには、思いやりや配慮、現場愛がかかせません。
九州ADCは、クライアントを取り巻く社会も含めた信頼性の向上に貢献できるよう
努力していきたいと思います。
< 九州ADCとは >
当団体は、特定の職種を示す団体ではなく、コミュニケーションを生業とし、
ディレクション意識と俯瞰的考えを共有できるクリエイター集団です。
クリエイターが個人の資格で参加し、自主的に運営する会員組織です。
クリエイター同士の人脈づくり、仕事を通して自己啓発や意識の向上を目指し、互いに刺激し合える機会を創ります。
また、地元に根ざしたビジネスの新たなコミュニケーションモデルを考え、実践していく場とします。
財源は主として会員による年会費収入をベースと考えます。
日本で唯一、多県・多業種
クリエイターが参画するADC。
九州アートディレクターズクラブは、日本に点在するアートディレクタークラブ(ADC)の中で、
1都市・1業種でなく7県・多業種のクリエイターが集う唯一の団体です。
地域の暮らしと暮らす人々をゆたかにするデザインを生業とする多彩な職種の専門家約80人が所属。
ともに、九州から新しいコミュニケーションを生み出すことを目指して活動しています。
< 九州ADCの目的 >
- ・地元の産業・文化の活性。
- ・Designに対する市民の理解。
- ・業界内の人脈と活性。
- ・若いクリエイターの育成。
- ・自己研鑽、意識の向上。
< 運営メンバー >
運営メンバーは、会の運営に興味、関心、熱意があり、行動を示すことができる会員であれば、どなたでも運営メンバーとなれる。また、運営メンバーおよび事務局は、より適した人材の存在により、協議・審議の上、交代していくことができる。運営メンバーは、その活動への報酬として年度末に報酬金を受け取る(基本12,000円。活動の貢献度により増加する場合あり)