九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2019-03-21

初めまして、大分でグラフィクデザインの仕事をしています、長門です。

この度、九州ADCの会員に仲間入りさせていただきました!よろしくお願いいたします。

そして、早速のバトントーク。。牛島さんからの嬉しいバトンが後押しになりました笑

ありがとございます!今度またお会いした時はどうぞよろしくお願いします!

 

自分の話をするのは恥ずかしいですが、なぜこの仕事をするに至ったか、を記したいと思います。

 

まず、いきなりですが、私はデザインという仕事を見つけることができ、とても幸せです。

でも、出会うのは一般的には遅かったと思います。

この仕事を志したのは丁度30歳の時。

 

そこからさかのぼり、美術大学を目指して地元大分で浪人していた時の話から。

その美術予備校には現在も活躍する素晴らしい先輩方がいました。

絵が得意だから、という気持ちでなんとなく美術の道を選んだ私にとって

その先輩達の活動、先生の言葉は全てが新しく、憧れ、同時に

「自分にはこんな才能はない」と思えた、今思えばとても大切な時代でした。

そんな、悶々とした浪人生活のある日、車の中で先生に聞かれたことを今でも覚えています。

「長門くん、芸大に行きたいかい?」

私は「はい、行ってみたいです。」と答えました。

その時「行ってみたいではダメだ。行くという気持ちじゃないと」と言われたことがありました。

この時の言葉は、その後さらに迷走する私の人生の、とても大切な指針になったように思います。

 

そしてその後、30歳を迎えたある日、忘れもしません。

「広告」という世界を本屋の立ち読みで知った時の

それまで感じたことのない「この仕事をしたい!」というドキドキとした思い。

そのまま、今の仕事をするようになりました。

その時の気持ちは、今も変わりません。

「やってみたい」ではなく、「やりたい!」と初めて思えた仕事です。

先生に心から「やりたいです!」と言えたような気持ちでした。

 

自分の中にずっとあった「自ら生み出すものが何もない」という劣等感。

でも、何かを始めようとする人のお手伝いをして、共に何かを生み出す仕事としての

「デザイン」と出会えたことが、今とても幸せです。

 

依頼があった時、「こんな仕事やってみたかった〜」とか思ってしまうとき、

あの時の先生の言葉がいつも気持ちを戻してくれます。

 

クライアントの「やりたい!」と同じ気持ちに立ち、

それを見える化していく仕事。

 

まだまだ実践できているとは思えませんが、

これからもずっと大切にしたいことです。

次回のBATON TALKは・・・

pass the baton!

ここ数回のK-ADCアワードで、「同じ大分のデザイナー! この人は誰だ!?」とずっと気になっていたのが福田さんです。先日やっと、とある場所でご挨拶だけできました。仕事も人柄もすごくポジティブなパワーを持った方。お話を聞いてみたくてその場でお願いしました。最近も「このロゴは誰!?」と思ったら、どうやら福田さんでした!福田さん、どうぞよろしくお願いします!楽しみにしてます!

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