九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2017-12-31

バトンを受けました、デジマグラフの羽山です。

小林さんに紹介いただいてとても嬉しかったです。

ちょっとだけ小林さんとの思い出を。

K-ADCアワード2015の準グランプリの仕事、HAKATA WAPPA。
とてもシンプルで力強い、一目で伝わるデザインで
心がザワザワとなったのを憶えています。

 

お仕事以外のエピソードは
(坂本さん/BATON TALK #9も書かれていますが)
とある、おじいちゃんのモノマネがやばい!
普段の小林さんからは想像できないくらいのテンションの高さです。
お会いされるかたは、ぜひ「おじいちゃんのモノマネやって!」とリクエストしてみてください。

 

さて、小林さんをはじめ、いろんな出会いのあるK-ADC。

 

第1回K-ADCアワードのグランプリをいただく事ができた、
僕にとってはとても大切で思い出深い場所です。

 

受賞したのは五島うどんのパッケージでした。
地元長崎の企業から独立のお祝いとしていただいた案件で、独立してからの実績がないのに発注していただいたことがありがたく、そのお気持ちにこたえるべく意気込んで取り組んだことを、つい最近のように感じます。

 

受賞時、その場でヒカリエの取り扱いが決まったのをかわきりに
地元の美術館、今ではアパレルショップにも置かれています。

 

それまでも広告はもちろん好きだったのですが、

パッケージが販路開拓に貢献できることを実感し、広告しなくてもパッケージだけで売れていく仕事を目指したいと考えるきっかけとなり、仕事の取り組み方に大きく影響を与えています。(広告は変わらず好きです。)

いわゆるブランディング(とか)などとされる仕事のスタイルは、この五島うどんの仕事で自分の中に定まったと思っています。

いまではほとんどの案件で、企画の段階から関わらせていただき、主要クリエーティブ全般を任せていただいています。

 

また、受賞したことで依頼をいただき、正直、事務所の営業的にも大変助かりました。

 

 

 

5年以上がたっても、代表的仕事のひとつとして知っていただいており「あの、うどんのパッケージの人ですよね」と今でも言われることがあります。
ハムの人ならぬ、うどんの人です。

 

さて、ちょっと戸惑うこともありました。

 

うどんの人として知っていただく一方、「うどんのパッケージみたいにしたい」「(うどんと)同じ感じでデザインしてほしい」と依頼をされたことも少なくありません。

 

同じ五島うどんで「あれと似た感じにしてほしい」と依頼が来たときは驚きました。もちろん断りましたけど。

 

それだけうどんのデザインがよくできたのかなと嬉しい反面、悩んだ時期もありました。

デザイン業界の先輩に話したところ「代表作があるなら仕方ないことだし、よくあること」とアドバイスをもらい、仕方ないと思えるようになったのですが。

 

 

○○みたいなやつ!ではなくて、

その商品や背景、企業、サービスから、あたかも自然にデザインが生まれくる感じをクライアントさんと共有したいなと思って仕事に取り組んでいます。
「その商品だからこそ生まれてきたんだよね」

「この企業だからこういうデザインになるよね」

と、素直にクライアントさんも自分も思えるシンプルな仕事をやっていきたいと思っています。

 

まぁ、デジマグラフには、僕と違って超ロジカルなコピーライター兼プランナーの人がいるので「○○みたいなやつ」と思われるモノはそもそも社内で通りませんが(笑)。

 

四十歳になったので、体力維持と健康に気をつけながら
デザインの仕事を続けていきたいと思います。

 

次回のBATON TALKは・・・

羽山 潤一
pass the baton!

さて、このバトンを受け取っていただきたいのは
吉本さん!
もともととても好きなデザイナーさんの一人ですが、
2017年のフジロックで偶然お会いして勝手な親しみを感じています。
まさか苗場で会うなんて。あの広い会場で会うなんて。
吉本さん、よろしくお願いします!

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