九州アートディレクターズクラブ

代表挨拶

お結びコロリン。

お結びは、人が手で握り人が口にします。
ここには、信頼や安心が背景に潜んでいます。
嬉しいときも悲しいときも戦の時も今も昔も
その場の人を笑顔にする万能なツールがお結びです。
三角形のお結びは、ミニマムな社会に例えられます。
作り手と売り手と使い手を三角関係で結ぶ。
僕は、クライアントの問題解決に臨む時
頭の中に三角のお結びを思い浮かべながら
ロゴが時代やビジネス環境とズレていないか
安心感と不信感のどちらの影響が強いかを軸に考えます。
作り手のサービス内容は、平均点以上の強みがあるのか。
売り手は、両者の関係性を良くすることに貢献しているか。
使い手の問題解決になり笑顔にできるのか。
コンセプトは、三角関係の人柄や顔がイメージできると
自然に今回のコンセプトは、
梅干しお結びで元気にできると浮かんできます。
コンセプトを表に現したものはロゴになり展開されることで
好感をもたれ良い方向に転びだします。
転び方が面白いと、周りから注目され、
チャンスも転がり、いつのまにか
信頼されるブランドに成長します。

アートディレクションは、さまざまな専門性とチームを組み
コミニュケーションの最適化を図ります。
今の時代に柔軟に適応していくためにも
なんとなくここまが自分の仕事と思い込んでいた
境界線を無くすことにチャレンジなければ、
クライアントの本当の問題解決に挑めなくなりました。
アートディレクションの領域は、広告業界と言われるコピーライター、プランナー、グラフィック、WEB、映像の分野だけでなく、商品開発、プロダクト、空間、建築、環境、食や流通、人材、ビジネスモデルやクライアントの事業計画まで、広範囲を見渡せるように意識しなければならなくなりました。クライアントと一緒になって内側と外側との関係性を良くすることを目的にアートディレクションが活躍する領域は広がりました。
もはや、外側だけをアートディレクションする時代は、終結したように思います。

梶原 道生

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