Posted on 2019-06-23

#30 福田 まや
/FUKUDA MAYA
#大分#アートディレクター#グラフィックデザイナー
新しい価値を見つけ、体験をデザインする。社会に届ける物語をつくる。

紹介者:長門 敦
移住してきて、大分県でデザイン関係の知り合いがいなかった最初のころ、d47 MUSEUMでの都道府県ごとに一人ずつデザイナーを紹介する展覧会情報で知ったのが長門さんでした。
大分県にこんなデザイナーさんがいるんだと、ずっと気になっていたのになかなかお会いする機会がなく、先日やっとお会いできました!(わーい!)
そして、そんな初めての席で、まさかのバトントーク!
しっかり受け取りました!
(なのに、とっても遅くなってすみません…)
さて、こんにちは。はじめまして。福田まやです。
大分県・耶馬渓の山奥で星庭というデザイン事務所を開いています。
自宅兼事務所を構えているのは、鳥の声と川の音しかしないようなところで、夜は目の冴えるような星空に、朝方には窓のすぐそこに野鳥がやってくるような、まさに森の中。
(今年も歩いてすぐの川でたくさんの蛍が見れました。)
もともとは奈良の出身で、関西、東京の広告代理店などでデザイン修行をしたあと、ご縁があった耶馬溪に移住してきました。2年かけて連れ合いとセルフビルドで家をつくり、田んぼや畑を時々しながら、デザインにいそしんでいます。
マイプールならぬ“マイリバー”が徒歩1分の耶馬渓の森の中
そんな暮らしをしながらも、仕事のご相談や見たいものがあれば、福岡でも東京でもどこでも気軽に飛んで行き、都市の良さも、地方の良さも味わいながら暮らしています。
都市とローカルをデザインで結ぶ、ということを命題に、ロゴ、パッケージなどのグラフィックデザインを中心に、店舗や商品全体の企画や開発、サイン、Webサイトなどなどを手がけています。
別府の椎茸専門店「やまよし」のリブランディング
そんな変わった暮らしをしているデザイナーというのは珍しいようで、
形の決まったお仕事より、多種多様なご相談が舞い込みます。
ご相談があると、まずはたくさんお話を聞きにあがります。
会社や商品の生まれたきっかけや、その業界の歴史やターニングポイント、おとぎ話に近いようなことから、具体的な数値やデータなど。聞いたお話を元にさらに調べ関連資料や本を読みこみ、案件について、またそれを取り巻く環境について、いろいろな見方や知識を積み重ねます。
そうやって、どんどん引き出して積み重ねていくと、いろんな物語が折り重なって、今の商品があり、企業の形が浮かび上がってきます。
この物語と言うのは厄介なもので、複雑であると伝わらない、誰に伝えるのかと言うことが明確でないと、本当は子供に伝えたいのに、すごく難しい辞書のような形だったりすることもあります。
そんな大きかったり、小さかったり、ちぎれたり、重なったりしていてわかりにくくなっている物語を、ひとつひとつ組み解いて、整理し、価値を見いだす、そして、今の時代の要素と未来の希望を組み込んで、1つの新しい物語に織りなおす。
その物語を語るために、ロゴマークを作ったり、仕様設計をしたり、店頭やディスプレイ、サインのデザイン、Webサイトなど、適した仕組みを作り上げる。
この物語を作ること、語るための仕組み全てがデザインだと思っています。
新しい価値を見つけ、体験をデザインする。社会に届ける物語をつくる。
ひとつの大きな仕事が終わり、その物語が世に出ていくとき、
強く深い物語であればあるほど、たくさんの人が、商品や企業を気に入ってくださるように思います。
ロゴや文字も物語を語る上ではとても重要なもの。
もしご依頼くださるならば、怒涛に喋りまくる関西弁に負けることなく、ぜひたくさんのお話を聞かせてください。世の中に物語を届けるお手伝いをできたらと思います。
ここ数回のK-ADCアワードで、「同じ大分のデザイナー! この人は誰だ!?」とずっと気になっていたのが福田さんです。先日やっと、とある場所でご挨拶だけできました。仕事も人柄もすごくポジティブなパワーを持った方。お話を聞いてみたくてその場でお願いしました。最近も「このロゴは誰!?」と思ったら、どうやら福田さんでした!福田さん、どうぞよろしくお願いします!楽しみにしてます!