九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2018-12-27

はじめまして、SYNCHROの村尾です。

いつき屋の矢野様よりバトンをいただきました。

そして矢野様のお話九州ADC AWARDの受賞作品についての考察で、

『STOP DV』の事を取り上げていただきありがとうございます。

今回のバトンではこの『STOP DV』の事をお話したいと思いますが、

主なクリエイティブは永松が担当しましたので、永松が書かせていただきます。

 

皆さんはじめまして、永松と申します。

まず今回、2018年九州ADCグランプリに選考いただきまして

ありがとうございます。

とてもうれしいです、とてもうれしいですが、

正直『STOP DV』の反響は私たちも驚いています。

そして、九州ADCグランプリを受賞するとは夢にも思いませんでした。

仕事の内容については、今回のプレゼンシート通りです。

 

なのでここでの話は、『STOP DV』の仕事で感じた事を書かせていただきます。

この『STOP DV』のお仕事は福岡県からの競合案件でした。

このお仕事をいただいた時に正直「難しい・・・」と感じました。

DVという難しい問題でもありますが、行政の仕事でもありますし、

攻めたいけど攻められないようなという感想でした。

 

また、多くの情報が行き交う世の中でワンビジュアルでの表現を見てくれるのかなとも感じました。

電車やバスはもちろん、歩きながらも携帯を見ている時代なので・・・

制作する上でも、大人から子供までわかる表現にするのはもちろん、

どちらかというとDVの問題を知らない子供たちに少しでも目を引くやさしい入り口ができたらなと

思い制作させていただきました。

とはいえかなり難しく、なんとか制作し、なんとか競合で勝つことができまして、

なんとか納品をさせていただき掲出された2~3日後だったと思います。

 

休日にのんびりしていたら代理店の方から、

『DVがTwitterで大変です、とんでもないことになってます!』と連絡がありました。

何かミス?表現が悪い?と悪いことばかり考えたのですが・・・

そもそもTwitterをやったことがなかったので・・・

まずはアカウントを作りまして内容を確認すると、

 

驚きました。

 

どんどん人が増えていく様子やコメントで、

これが世の中でいう『バズる』ということかと知りました。

 

その後、Twitter、LINE、FB、TV、新聞と多方面に広がり、

また、知り合いの方々からもうれしいお声をかけていただきました。

 

そんな驚き続きの中、『STOP DV』の打ち上げがあり、代理店さんの計らいで、

スペシャルゲストとしてTwitterで最初に投稿していただいた

「よこえもん」さんを呼んでいただきました。

この「よこえもん」さんは九州大学の教授であり数学者で、

建築やデザインに大変興味がある方でした。

ただ、今回の件には「よこえもん」さんも大変驚いたそうで、

様々な新聞、ネットニュース企業からも連絡があったようでした。

 

「よこえもん」さんはこの『STOP DV』を、九大がある糸島のコンビニのトイレに貼ってあった

ハガキサイズのステッカーで見て、思わずTwitterであげたそうです。

 

今回『STOP DV』のお仕事に携わり、驚くことと、考えさせられたことが多くありました。

ワンビジュアルのステッカーやポスターが多くの方に共感されたことや、

またそこからSNSやメディアでも拡散されたこと、

多くの情報が行き交う世の中でも、

あらためて『デザインの力』を考えさせられる仕事になりました。

 

また、多くの方々に支えられたからこそできた仕事でもありました。

本当にありがとうございました。

 

平成最後の年になりました。

この年に九州ADCの皆様と交流できたことをうれしく思っております。

 

皆様よいお年をお過ごしください!!

 

※バトンが遅れてしまいご迷惑おかけしました。みなさますみません!

 

次回のBATON TALKは・・・

村尾 彩
pass the baton!

次にバトンをお渡しするのは、『デザインアルジュナ』の牛島樹世さんです。今回の九州ADC AWARDでベスト9賞を受賞されていて作品もとても素敵でいいお仕事だなぁと思っていたら、女性アートディレクターさんだったので気になっていて、お話を伺ってみたいなと純粋に思いました。牛島さんどうぞよろしくお願いします。次は、ゆっくりご飯いきましょうね^^

TOPへ