九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2018-09-22

“天使の微笑み”植村康子ちゃんからバトンをいただきました。

はじめまして(の方が多いと思います)宮崎陽子です。

植村さんとは、本当に長くおつきあいさせてもらっていますが、

出会った当初とまったく変わらず、いつもかわいい素敵な笑顔を見せてくれます。

年齢不詳でチャーミング。その実、男気あふれる熱いハートの持ち主で、

だからこそ妖怪だらけの業界で、長年毒されることなく活躍されているんだと思います。

 

ネットの姓名判断でたまたま植村さんの名前を調べたところ、

「特殊格」という、男性なら総理大臣になるような名前だと診断結果が出ました。納得です。

ちなみに私の名前も結構よかったです。

結構よかったんですが、晩年運だけが悪く「家族に恵まれず孤独」と診断されました。納得です(泣)

名前のおかげかどうかは分かりませんが、今の私があるのは『運』がとてもよかったからです。

ってか『運』のみと言っても過言ではありません。

 

デザイナーになるきっかけは… さかのぼることウン十年。

学生時代に「広告を作る」という課題を出され、

広告とはなんぞやと調べに入った本屋で、たまたま手に取った「広告批評」がその始まりでした。

 

 

その中に大貫卓也さんの「としまえん」特集があり、新しいアトラクション告知ポスターの

「ウッソー17%、ほんと?23%、信じられない60%」という円グラフのみのビジュアルがとにかく衝撃的で、

単純なこと、見慣れていることでも、視点を変えるだけで「なるほど!」と唸るものになる。

「広告っておもしろい!私も作ってみたい」と思いました。

 

 

広告を作りたいとは思ったものの、当時はバブル真っただ中で売り手市場だったため、

就活に関してはノホホーンと構えていました。

ノホホーンとしつつ、卒業制作で某企業のシリーズものポスターを作ったりしていたんですが、

その卒制をたまたまアンテナの村上さんが見ていて、

「履歴書とかいらないから、明日から来て」と連絡が入ったのがきっかけで、アンテナに入社。

入ってみるとそこはすごい場所で、福岡のトップクリエイターの方々が、

ひっきりなしにやって来るようなデザイン事務所でした。

 

あ、誤解のないように言っておきますが、私の卒制が素晴らしかったからお声がかかったワケではなく、

たまたまアルバイトの女の子がやめるので、緊急でアルバイトが必要だったという、

単なる運(巡り合わせ)です。

 

たまたま呼ばれて行った場所(アンテナ)でしたが、その日から14年間在籍させてもらいました。

仕事はとにかく大量で、バラエティに富んでいて、とっても楽しかったです。

毎日次から次に素晴らしいキャッチコピーが届き、

そのコピー1つ1つのビジュアルを考える作業は至福のときでした。

「アイデア」というより「バカみたいなこと」を考えるのが大好きだったんです。

広告を作りたいと思ったのは、ちょっとした笑いを提供したかったからで、

大笑いするようなものではなく、クスッとできるようなポスターが駅や街なかにあったら、

忙しい日々のなかの一服の清涼剤になれるんじゃないかなぁと。

 

そういう意味でフリーペーパーを作ったこともあります。

 

 

「mischief」(イタズラ)というタイトルのとおり、イタズラ心を注入したフリーペーパーで、

また作りたいなぁと思っています。

構想では、オーレ・エクセルのようなアニメーションも含めたネット配信なんですが、

まだまだずっと先になりそう…(人生100年!)

 

現在は、フリーで仕事をさせてもらって12年経ちます。

相変わらずたくさんの方々に助けてもらいながら、運よく生きています。

私の『運』は、あとどれくらい残っているのか?

今年行った占い師さんからは「あなたはずっとそのままです」と言われました。

え? いいの? 悪いの?

次回のBATON TALKは・・・

宮崎 陽子
pass the baton!

次のバトンは、中村友香ちゃん!
九州ADCの「Xmagic」という楽しい企画でも、大変お世話になりました。
若手だと思っていたユカちゃんも、今ではすっかりベテランさんです。
長崎の楽しい日々のことも聞かせてくださいね。

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