九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2018-02-14

杉村武則さんからバトンを受け取りました、児玉和音と申します。

僕には重すぎるバトンですがどうにか繋げたい思います。

 

杉村さんとの出会いは、KADC主催の「大人の修学旅行」でした。

先輩方しかいない中、挨拶しないと失礼だな~とビクビクしていた僕に

ちょっと鬱陶しいくらいのテンションで絡んできたのが杉村さんでした。(笑)

あれをきっかけに馴染めました。本当に感謝してます!ちなみに酔ったノリは正解です(笑)

 

実は、僕が学生時代KACDアワードに学生スタッフとして参加させてもらった時に、

ロゴ部門で一番惹かれたのが杉村さんの「hope」という仕事でした。ビジュアルもさることながら、

ストーリーにドキドキしたのを今でも覚えています。

そんな杉村さんからバトンを受け取れて、正直感激してます!

 

 

さてここから僕の話ですが、宮崎県西都市生まれ。学生時代は製品デザインを専攻し、

今は印刷会社でパッケージデザインを主体としたディレクターとして働いています。

勤め人の僕がこのような場でお話しするのは大変恐縮ですが、最近感じていることを綴ってみようと思います。

 

 

私のクライアントは食品メーカーさんが多く業種も様々なので、毎回ヒヤリングをさせていただきながら

勉強させてもらっています。実際に商品を作る当事者から直接聞ける情報はとても濃密で鮮度感もあって、

毎回人に伝えたくなるような発見があります。

 

たくさんのメーカーさんにヒヤリングをさせていただく中で、最近は「あたりまえ」にすごく面白みを感じています。

 

「あたりまえ」は伝わってそうで伝わってない。そのもったいなさに可能性も感じています。

 

 

業界での常識や、製造での共通言語など「あたりまえ」のことを訴求すること対して、ポジティブな印象を持たれているメーカーさんは少なく、特に伝統食品を生業とするメーカーさんではネガティブに捉えがちなクライアントが多いです。「そんなんどこでもやってるから」と言う言葉を本当によく耳にします。でも、領界の狭い僕からしたらどれも新鮮な情報で、ベネフィットに感じられることが多いんです。

 

昔、COWCOWのネタで「あたりまえ体操」というネタがあったけど、「あたりまえ」を改めてやって見ると面白かったり、そのまま伝えるだけでもすごく先進性に感じられたり、「あたりまえ」には相互の当事者感覚を刺激するような、人格的なところで共有されやすいワードが多く内包されてると感じます。上手く言えないけどその面白さに日に日に惹かれていってます。

 

モノが溢れ、サービス資本の差別化が市場を牽引する世の中で、モノの価値は極端に見えなくなっていくのをヒシヒシと感じています。こんな時代だからこそ「あたりまえ」を素直に訴求することがことが大切だったりするのかな。

とも思っています。

 

とは言いつつ、企業も消費者も担うべき役割は常に揺れ動いているし、揺れ動いているからイノベーションというか、新しいことが動いていくと思うので、その都度、状況や役割を問うて行きたい。

僕は、自分の領界が狭いからこそ見えてくる問題や違和感を解決しながら、クライアントと消費者の中間に立つにふさわしい人間になれるよう常に対話をしながら学んで行きたいと思っています。

 

 

5年前の東京デザイナーズウィークの授賞式のプレゼンテーションで、審査員の方に「簡単なこと難しく言うのはバカだ!」と結構ガチなトーンで一喝入れられました。

なかなか刺さる言葉でしたが、上記のように今でも全く改善されていないので、まずはそこから頑張ります!

次回のBATON TALKは・・・

pass the baton!

次にお願いする方は、
長崎を拠点にグラフィックデザインにはじまり、企業や地域のブランディングなど幅広く活躍されているPRISM!の中村圭太さんです。

中村さんとは、KADC主催「大人の修学旅行」の帰りのバスで隣の席だったこともあり、杉谷本舗さんのブランディングのお仕事の話など詳しく聞かせていただき勉強させてもらいました。ここぞとばかりに色々質問してしまって迷惑だっただろうな〜と後で反省しました。ごめんなさい。

またお話伺ってみたい思っていたので、この場を借りてバトンを繋ぎます。
それでは中村さんよろしくお願いします。

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