九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2017-11-20

中村 由美子さんよりバトンを受け取りました、

大分でイラストレーターをしています。

森 海里(モリ カイリ)でございます。

こんな序盤でご指名いただき、驚愕ガクガクです。

(いいのですか?いいのですね?私で?)

イラストレーターとしてお仕事させていただいていますが

イラストレーターは歯車の一つなので

司令官の指示の元「ご要望のままに」「あなたの意のままに」と

仕事をしてきました。なんの疑問も持たず。シロッコに使えるサラ・ザビアロフのように。

自分の責任といえば、納期に遅れない(すでにこのバトントーク遅れていますが・・)、

色を間違えない、くらいかと(?)

 

そんな中、数年前から、出版社やデザイン事務所から個人・中小企業の方からもお仕事をいただくようになりました。

それもデザインで。

ジワジワとデザイン制作が増えてきてはいたのですが、自分の中で大きく意識が変わったのは、国の支援事業「よろず支援拠点」の専門相談員(デザイン部門)を始めてからです。月20件くらいは「デザイン」の相談を受けています。ここでは制作をしてはいけないので相談のみです。創業する方から、売り上げが上がらないからどうしたらいいか、そもそもデザインは誰に頼んだらいいのかわからない、お金がないけどデザインが必要、廃業寸前、いろんなお客様が相談にきました。その一人一人が必死です。共通した目的は「売り上げを上げる事」なので、そんなお客様と直面するとゲロを吐きそうなほど緊張します。

一人一人お話を聞きながら、今までどこを向いて仕事してたんだろう、今までは目の前のディレクターさんやデザイナーさんの喜ぶものをと思っていたけど、先のクライアントさんの喜ぶものに繋がってたのだろうか?と思うようになりました。

デザインの部分が終わっても相談に来るお客様の課題解決にはならない事にも気付きました。できた制作物をどこで、どう、見ていただくか、知ってもらうにはどうすればいいか、販路はあるか、商標は、そもそも資金は大丈夫か、など。デザインをしたら終わりではないことに気付きます。(もちろんその分野は私にはわからないので、さらにチームを組んで動きます。)

会社が存在する以上、常に課題は続くものなので、デザインという一片でお付き合いしていくより、お客様のパートナーとしてあらゆる面で協力していきたい。そんな思いになりました。

売り上げが数字として見えてくる、販路が見つかった、ものが売れてた!そんな結果を一緒になって喜んでいると、イラストレーターとしての感動とはまた別の感動を味わうことができます。相談員としての私と、そのノウハウをもってデザイナー、ディレクターとして取り組む私と、二つの間でやりにくいこともありますが、お客様が喜んで一緒になって成長できるように、今後もバシバシ勉強会には参加するし、図々しくいろんな会に参加するし、ひ弱な私に対価を払ってくれる以上、前進、前進、吸収、リリースしていきたいと思います。(インプット、アウトプットと言うんでしょうか)そして憧れのランバ・ラルのような司令官(ディレクター)になりたいと・・・いつか・・・いつか・・・。

 

あ、でも基本イラストレーターなのでイラストもバシバシ描きたいです。(お仕事ください!)
最近では私がイラストレーターさんにお仕事を、お願いする事も出てきたのですが、それもまた猛烈快感です。

次回のBATON TALKは・・・

森 海里
pass the baton!

次にお願いする方をすごく悩みました。
バトントークルールに、
「仲の良い人、知ってる人ではなく、知らないから知りたい」と
あったので、知ってはいるが、よく知らない、「坂本航」さんに繋ぎます。

初めて会ったのは、宣伝会議のアートディレクテー養成講座でした。
キャラが濃いんじゃ〜そんな印象でした。
大人しそうなのに、積極的。
若しグラディエーター坂本くんのトーク私も聞きたいです。
ではよろしくお願いします。

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