九州アートディレクターズクラブ

BATON TALK

Posted on 2018-09-4

 

元コピーライターの大曲と申します。

以前はコピー書いたり、CM作ったり、CDみたいな事をやってました。

 

KADCの皆さんには、「昔、ムチャクチャ言ってごめんなさい!」という

贖罪の気持ちしかありません!

 

今は、リタイアした者のケジメとして、

「SNSとかで、広告表現に関しては一切反応しない。」と固く決めています。
いい仕事をされてる方、完全に黙殺してすみません!

受賞された方、今さらながら、おめでとうございます!

 

 

 

えーっと。子供の頃から、すごくパッシブな人間だったんですよ。

 

小学生の時には、授業の時に挙手も発表もしてなかったんですが、ある時先生に
「アナタは答えが分かってるのに、いつも冷ややかな顔で見てるだけ。大人をナメてます!」
と教室で言われて驚いたことがあります。

 

大学生の時には、アパートにオルグ(古っ!)に時々来てた某セクトのヤツに、
「お前みたいな超客観主義者は、使い物にならん!

社会にこんなに問題があるのに、お前は何もしないのか!」と言われました。

ま、食パンとサバ味噌缶食って帰りましたけど。

 

以後も、何かを自主的にするってこと、自分をさらけ出すってことが、

ほとんどなかったんですよねー。(カラオケとかも歌わないし。)

 

「内向的」というか、「消極的」というか、「守備的」というか、

「相対論的」というか、「傍観者的」というか。

 

 


(過去の仕事資料はほぼ全て成仏させちゃったので、何も関係ない写真ですみません。)

 

 

 

と、ここで課題の「仕事の話」に、ムリヤリ向かうわけですが。

 

なんか、僕は物事を全て、「ホントにそうかー?」って懐疑的な気分で

見ているような気がするんですよねー。

自分に何かがあるってワケじゃ全くなくて、単に立ち止まって

「うーん。それってどうなの?」ってずっと考えてるみたいなモンですが。

 

だから、なんかやる事が全て「セルフ・スタート」じゃなくて、

「リアクション」に過ぎないような感じで。

 

で、企画も「裏口から入る」みたいなのが多かったような気がしますねえ。

「人がやってないこと探し」的な。

「人と違うことをする」ってのは、広告の目的なんかじゃないのに。

 

まあ、この出尽くした世の中で、「オリジナリティ」なんてのは

かなり絶望的なテーマではありますが、そんなエーもんでもなくて。

 

 


今は写真ばっか撮ってますが、広告も写真も「清く正しく美しく」ってのが

世の中の人にウケるのは、SNSを見てもやっぱり変わりません。

一般の人は、制作者の過剰な表現欲求を、割とスルーするんですよねー。

 

特に広告は効率の学問だから、制作者の(ねじ曲がった)表現欲求より

広告効果を優先するのは当然です。

 

 

いや、僕は、その辺を理解したような顔をしながら、

心の奥底では、ドス黒い自己顕示欲を、

マジック・マッシュルームのように栽培し続けていたのではないかと・・・。

 

 

某社の某U君に「大曲さんが作ったヤツは、どれにも大曲臭がする。」と

ホメられたことがあります。(ホメられてない!)

 

実は、今撮ってる写真についても、外国の人から

「お前の写真は毎回違ってるけど、どれも見た瞬間にお前の写真だと分かる。」

みたいな事をよく言われるんですよねー。

 

なんなんだろなー、これは。

人には見えてるんだろうなー、マジック・マッシュルームが。

 

その、なんというか、ジメジメ感が・・・。

 

 

 

 

蛇足ですが、他人の感情で好きなのは、「ケナゲ」と「ナメてる」です。

自分の中では、この両立に全く矛盾はないんですけど。

 

なんか、パンクロッカーみたいな人達が好きかもしれません。

僕には全く似つかわしくないイメージでしょうが。

 

 

次回のBATON TALKは・・・

大曲 康之
pass the baton!

次回のバトンは、植村康子さんにお願いしました。
アポロデザインの社長さんです。
妖精のような社長さんです。
植村さん、よろしくお願いしまーす。
(なんか、愛犬の話はダメみたいですよ。)

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