K-ADC AWARD 2015｜特別審査員紹介コラム｜アートディレクター、グラフィックデザイナー山崎加代子さん

地域のデザインで大事なこと。
その地にある原石を探し磨く、でも磨き過ぎないこと。
まずはそこで生活している人たちが、
デザインを通し、今まで気づかなかったことに気づき、
興味と誇りを持ってくれたらいいですね。

そう語るのは、K-ADC AWARD 2015 特別審査委員のひとり、山崎加代子さん。特別審査委員の中で唯一の九州在住クリエーターだ。山崎さんの言葉にもあるように、問題解決は、先ず眠る原石を発見し慎重に掘り出すところからスタートする。そしてクリエーターと生活者が、互いの”人間性”を共に生かし磨きあうことで、新しく美しく個性豊かなブランドは誕生します。そう！「ブランドづくり」は「人間づくり」なのかもしれませんね。地元長崎を拠点に、多くの地元の観光や県産品のブランドデザインを手がける山崎さん。まさにその仕事すべてに自身の優しい”人間性”が生きているように感じます。さらに山崎さんは、仕事で大事にすることに「身近にいるいろんな人を巻き込んで”面白さ”を共有すること」をあげる。そう、プロジェクトは、そこに関わるすべての人の関係性で育ち、そして沸いていくもの。リアルに楽しく九州の地域ブランドを生み育む女性アートディレクターの視点から、どんなジャッジをしていただけるか楽しみです。

http://whoswho.jagda.or.jp/jp/member/1383.html

＜K-ADC AWARD 2015 特別審査委員 vol.5＞
山崎加代子（design hehe）
長崎市生まれ・在住。アートディレクター・グラフィックデザイナー。2014年、地元広告代理店を退社後、甥のウェブデザイナーと「design hehe」を設立。長崎さるく・県産品みんねのロゴタイプや、長崎市都市景観賞・長崎デザインアワード・DEGIMA-2・Eco Drive & Eco Carのロゴマーク開発。東松照明写真展・山頭範之写真展・デジタル遊園地・長崎水辺の映像祭・chaokao・Piece to Peaceなどアート関係の展示プラン・アートディレクション・デザインも多い。季刊誌「樂」ではデザイナーとして関わる。●主な受賞歴／長崎新聞社賞代理店企画部門最優秀賞、一般部門最優秀賞、ADK Partners Ad. Awards金賞・銀賞など受賞。JAGDA会員。